Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

競技タイプと競技種目における傷害発生率の違い(個人競技の参加者はオーバーユース障害の発生率が高く{個人43%、団体32%}、より重度のオーバーユース障害を負う確率が高くなった{個人17%、団体11%})

女子アスリートの競技特化度とオーバーユース

競技のタイプと競技種目を特化したトレーニングおよび性別による違い

Jayanthiらは、大規模な他施設共同研究により、少年少女の競技タイプ(団体vs個人)、トレーニング、および特化度の関係をさらに詳しく調査しました。

 

これらはコホート研究において、圧倒的に多数の思春期の女子の66%以上が主に個人競技(テニスや体操など)に参加していたのに対し、思春期の男子の61%が団体競技(サッカー、バスケットボール、野球など)の試合に出場していたことを明らかしました。

 

しかし、個人競技と団体競技どちらでも、傷害の発生率は男女間で差はありませんでした。

 

例えば、団体競技の参加者の間では、男女とも約31%が急性外傷を経験したのに対し、個人競技では、急性外傷の診断を受けたのは男子で18%、女子で16%でした。

 

総合的な傷害発生率はよく似ている(個人73%、団体76%)にもかかわらず、個人競技の参加者はオーバーユース障害の発生率が高く(個人43%、団体32%)、より重度のオーバーユース障害を負う確率が高くなりました(個人17%、団体11%)。

 

一方、急性外傷の発生率はほぼ半分でした(個人17%、団体30%)。

 

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 思春期の女子アスリート

Schroederは、高校生アスリートの大規模コホート研究において、思春期の女子は同年代の男子に比べ総合的な傷害発生率が高いこと(1.88件vs.1.26件/10,000回)を明らかしました。

 

この場合も、Jayantjiらのデータと同様に個人競技の参加者は団体競技の参加者よりも傷害発生率が高くなりました。

 

傷害のリスクと傷害の種類に対する性別の影響は、競技のタイプに影響を受けている可能性があります。

 

すなわち、思春期の男子は接触/コンタクト競技に参加する割合が高いと予想され、一方、思春期の女子は個人的、技術的な競技に参加する可能性がより高いと思われます。

 

Jayanthiは、競技タイプによる特化度を調査し、団体競技の参加者は、個人競技の参加者と比較すると、特化の程度が低いか中程度に分類される割合が高いのに対して(個人55%、団体69%)、個人競技の参加者は団体競技の参加者に比べ、特化度が高いアスリートが多くなります(個人45%、団体31%)。

 

この研究では、特化度が中程度および高度のアスリートは、競技を特化していないアスリートと比べると、重度のオーバーユース障害になる可能性が2倍も高く、したがって、若い年齢でのスポーツ傷害の予防対策に関しては、競技種目の特化度が高いアスリートが、容易に特定できる高リスク群であることが示されています。

 

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引用・索引Jayanthi NA, O'Boyle J, Durazo-Arvizu RA. Risk factors for medical withdrawals in United States tennis association junior national tennis tournaments: A descriptive epidemiologic study. Sports Health 1: 231–235, 2009.


Female Athlete Triad - Ryan Marshall, Singapore Podiatrist