Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

GPSによるポジション間の差(ミッドフィルダーとフォワードはいずれも、スプリント速度{>19km/h}での移動距離がディフェンダーを有意に上回っている)

GPSによるポジション間のパフォーマンスの差

ポジション間の差

GPS分析のもうひとつ重要な用途は、同一競技におけるポジション間の差を評価することです。

 

サッカーとフィールドホッケーの場合、ポジションは一般的にフォワード、ミッドフィルダー、ディフェンダーに分けられ、ラグビーの場合はフォワードとバックスに大別されます。

 

国際レベルのサッカー選手を対象とした研究では、ミッドフィルダーの総移動距離はディフェンダーの総移動距離を有意に上回り、またミッドフィルダーの高速度での総移動距離はディフェンダーとフォワードを有意に上回ったと報告されています。

 

さらに、ミッドフィルダーとフォワードはいずれも、スプリント速度(>19km/h)での移動距離がディフェンダーを有意に上回りました。

 

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それぞれのカテゴリーにおけるスプリントの評価

女子プロサッカーに試合におけるスプリントを評価した研究では、フォワードの1試合当たりのスプリント回数(43±10)がディフェンダーとミッドフィルダー(前者は36±12、後者は31±11)を上回ったことを明らかにしています。

 

NCAAサッカーでは、ディフェンダーの総移動距離がフォワードとミッドフィルダーを下回っており、またフォワードとディフェンダーのスプリント速度での移動距離はミッドフィルダーを上回っていました。

 

ユースサッカーでは、ミッドフィルダーの総移動距離がディフェンダーを上回っており、その主な理由は、HIR閾値を下回る速度でのランニング量が多かったためであることが明らかになっています。

 

またフォワードのスプリント速度での移動距離と最大スピードはミッドフィルダーを上回っていました。

 

同一競技のポジション間でランニングパフォーマンスの指標に差があることは、競技レベルによってその内容は異なる可能性はあるものの、ポジション別のトレーニングに示唆を与えます。

 

サッカーの場合、一般的にミッドフィルダーの総移動距離が最も多いことは理に適っているとされており、フォワードは、他のポジションよりも高速かつ高頻度でスプリントする傾向がみられます。

 

ディフェンダーは相手選手の動作に左右されるため、総移動距離もスプリントでの移動距離も長くはありません。

 

GPS分析のデータは、競技特異的な距離、HIR、反復スプリントを用いたスプリントトレーニングの作成だけではなく、各ポジションの試合における要求に合わせた有酸素性トレーニングの作成にも役立つ可能性があります。

 

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引用・索引Vescovi JD. Sprint profile of professionalfemale soccer players during competitivematches: Female Athletes in Motion (FAiM)study. J Sports Sci 30: 1259–1265, 2012.


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