サッカーにおける反復スプリント
反復スプリントにおけるパフォーマンス
Meckelらによると、短時間の反復スプリントテスト:RST(12×20m、回復時間20秒)におけるPD(パフォーマンスの減衰)とVO2peakの間には有意な相関関係(r=-0.602、p<0.05)が存在しますが、長時間のRST(6×40m、回復時間30秒)においては存在しませんでした(r=-0.322、p<0.09)。
これは、レップ数の増加に伴って有酸素性機構の関与が増大したことを示しています。
Bangsboは、上記テストに類似したテストを開発し、7回のスプリントを回復時間25秒で行うものですが、10~20mの間に横へ5mの方向転換が含まれています。
Wraggらは、変動係数1.8%、信頼区間95%として、このテストを信頼性のあるものとみなしました。
この点をみると、このテストは妥当性のあるテストのように思われますが、横への動作にはアジリティの要素が組み込まれています。
方向転換と有酸素性機構の関係性
Youngらは、方向転換の回数が増えるにつれて相関関係が低下し、一般的な分散が増加することを見出しました。
しかし、Bangsboのテストには1回の、しかも複雑ではない方向転換が含まれているだけなので、スピードテストとしては依然として妥当性があります(r=0.92、p<0.01)。
Sayerらは、国内レベルの大学生選手のFIが0.415±0.213であることを見出し、またMeckelらは、ファーストディビジョンのユースリーグのサッカー選手のPDは約5.0±2.0であることを見出しました。
引用・索引A One-Day Field Test Battery for the Assessment of Aerobic Capacity Anaerobic Capacity Speed and Agility of Soccer Players

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