発汗率と水分需要
個人の発汗率と水分需要に影響を及ぼす因子
個人の発汗率と水分需要に影響を及ぼす因子としては、熱馴化レベル、発汗率の個人差、体力、運動時間、運動強度、運動のタイプ、環境条件、および着用する用具などが挙げられます。
アスリートの水分需要を決定するにあたっては、これらの因子を考慮に入れてニーズ分析を行うことが重要になります。
個人の水分需要を決定する最も簡単な方法のひとつは、その人の発汗率を計算することになります。
個人の発汗率の算出方法
A.運動前の体重をkg単位で記録する (ポンド数値を2.2で割るとkgで換算される) | 例: 70.0kg | |
---|---|---|
B.運動後の体重をkg単位で記入する | -68.9kg | |
C.AからBを引く 運動前と後の差(単位kg) | 1.1kg | |
D.Cの数値に1000をかけてグラムに換算する 減少した体重の合計値 | ×1000 | ×1000 |
E.運動中に摂取された水分量をml単位で記入する (オンス数値に30をかけるとmlに換算される) | 500ml | |
F.DとEを足す 発汗率(ml/時間) | 1600ml/時間 (1.6㍑/時間) |
たとえ、他のすべての因子(環境条件、運動強度など)を同じにしても、発汗率には個人差が出ます。
同一チームで同じようなポジションのサッカー選手が2人いたとしても、その発汗率は異なり、したがって水分需要も異なる可能性があります。
同様にフットボールのヘルメットや肩パッド、またはサッカーやフィールドホッケーのゴールキーパーが追加で着用する防具など、身に付ける衣服や用具の量によっては、体温が上昇し、発汗によって失われる水分量が増加する可能性が高くなります。
個人の水分需要量決定にあたっては、運動の継続時間と強度も考慮に入れる必要があり、そのごく簡単な方法は、練習やその他イベントの前後にアスリートの計量を行うことです。
練習中に体重が減っていたら、忘れずに水分を摂取する必要があり、特に練習中に体重が2%以上減っていた場合は、次の練習や試合までに失った水分を摂取する必要があります。
反対に、練習中に体重が増えていた場合は、水分の過剰摂取であり、そのアスリートの水分需要を評価し直す必要があります。
個人の発汗率をより正確に算出することは、その人の水分需要をより正確に特定する上で非常に重要になります。
引用・索引Armstrong LE,Ganio MS Casa DJ,Lee EC,McDermott BP,Klau JF,JimenezL,Le Bellego L,Chevillotte E,and Lieberman HR Mild dehydration affects mood in healthy young women,J Nutr142:382-388.2012

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