胸椎の可動性
胸椎可動性(TSM:thoracic spine mobility)
通常、腰椎の過度の可動性には問題(コアの不安定性)があるとみなされていますが、適切な胸椎可動性(TSM:thoracic spine mobility)は、上肢および腰椎の双方の正常性にとって不可欠になります。
TSMの制限と肩のインピンジメントは、特に肥満の人において、慢性腰痛と関連づけられてきました。
TSMに取り組む間、胸部の伸展と回旋に対して、大きな関心を払うべきであり、大多数の現代人は着座している時間が極端に長いため、結果的に、日常生活では胸部を屈曲させるほうがはるかに多いからです。
したがって、この様式の大多数のドリルでは、上腕の水平外転、外旋、屈曲を大いに活用すべきであり、それらのすべてが肩甲骨の下制と内転に好影響を及ぼします。
若年アスリートでは四つ這いでの回旋ドリルなどが、股関節部の安定性を強化しつつTSMを促進するのに有益になります。
肩甲帯の安定性
肩甲帯周囲の不十分な筋機能は、肩に痛みのある人ほぼ全員に認められます。
僧帽筋中部と下部および前鋸筋の動員が不十分なアスリートは、大抵小胸筋も短く柔軟性に欠けます。
これらが合わさって、姿勢の悪さ、代表的な例として肩甲骨の前方突出の原因となります。
このような悪い姿勢は、通常、静的にも動的にもみられ、肩甲骨の前方突出は、肩甲上腕関節と肩鎖関節の望ましい動きを損ないます。
肩甲骨の内転を促進する手段として、肩甲骨のウォールスライドのような簡単なドリルが効果的になります。
引用・索引Bachele T and Earle R,eds,Essentials of Strength Training and Conditioning.Champaigh,IL,Human Kinetics,2008 397-402
![頚椎・胸椎の手術[DVD付] (整形外科手術イラストレイテッド) 頚椎・胸椎の手術[DVD付] (整形外科手術イラストレイテッド)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/512AVRFDolL._SL160_.jpg)
頚椎・胸椎の手術[DVD付] (整形外科手術イラストレイテッド)
- 作者: 鐙邦芳,戸山芳昭
- 出版社/メーカー: 中山書店
- 発売日: 2018/05/30
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る

【日本正規品 1年保証】 トリガーポイント(TRIGGERPOINT) グリッド フォームローラー 2 オレンジ 筋膜リリース 長さ66cmのロングモデル 【日本語ガイドブック付】 04412
- 出版社/メーカー: TRIGGERPOINT(トリガーポイント)
- メディア: スポーツ用品
- この商品を含むブログを見る