筋グリコーゲンの減少と運動
運動と筋グリコーゲン
長時間の運動中に筋グリコーゲンの利用可能量が次第に減少し、解糖流量が低下した場合は、遊離カルニチンの利用可能量はそれほど劇的に減少しないため、結果的に長鎖脂肪酸(LCFA)はより速くミトコンドリア内に輸送され酸化されます。
すなわち、糖質(CHO)の利用可能量の減少という条件により、脂質の酸化は増加すると思われます。
ここで注意すべき重要な点は、脂質だけではなくアミノ酸の酸化も増加するという点になります。
これは、時間の経過とともに除脂肪体重の減少をもたらす可能性があり、除脂肪体重の減少は、(決して推奨されることではない)階級制の競技により体重調整が必要な場合を除けば、(除脂肪体重が力発揮に果たす役割を考慮すると)不利となる可能性が高くなります。
脂質の貯蔵
食後の脂質の貯蔵は、1日を通じて何度か食事をとる事で次第に増加することが指摘されています。
このような脂質の貯蔵が起こり得るのは、連続的に分泌されたインスリンの蓄積が増加するためであり、リポタンパク質リパーゼの活性が増加して、1日の時間の経過に伴い、脂肪組織が(加水分解とは反対に)貯蔵するように刺激を受けとるためです。
結果的に、朝食後や昼食後と比較すると、夕方以降の食後の脂質貯蔵が最大となります。
このようなマイナス効果を埋め合わせるためには、長時間のトレーニングセッションを1回行うのではなく、トレーニング負荷を1日に2~3回のセッションに分散することが望ましく、それにより、基質の利用と貯蔵の相互作用が継続的に起こります。
このため、トレーニングの現場では、脂質の燃焼のための早朝ランニング、午前中の遅い時間帯や午後早い時間帯の競技特異的なテクニック/フィットネスのセッション、そして夕方のストレングス&コンディショニングセッションを組み立てることがよく行われます。
引用・索引Badet C and Quero F,The in vitro effect of manuka Honeys on growth and adherence of oral bacteria Anaerobe 17:19-22.2011
Ketogenic Diet Effects on Muscle Gain and Athletic Performance (Volek/Phinney) Keto Science Review

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