高強度トレーニングと疲労
疲労耐性
高強度の反復活動に対する疲労耐性を研究する目的で、青少年チームスポーツにおけるSSG(SSG:small side games)の効果が調査されました。
SSGは、競技シナリオで行なうよりも実践的なHIITで、疲労耐性を向上させるためのコーディネーションや戦術的で特異的な疲労の大きさに対する優れた耐性を持つアスリートほど、潜在的な傷害のシナリオにうまく対処できると想定されます。
試合中の特異的なエネルギー機構を鍛えるために、SSGが有酸素性インターバルトレーニングの代用となること、またパフォーマンスレベルと関係がある一部の側面は(試合中、高強度活動を行なうのに要した時間)、この種の運動によって改善されることが広く認められています。
しかし、この種のトレーニングを実施する際は、試合に基づくトレーニングはより高い傷害リスクを伴うこと(他の選手との)接触回数が高まること、また試合中の変化が大きいことが重要になります。
さらに、スキルがまだ不十分な選手がSSGから得られる利益は、従来のHIIT(HIIT:high intensity interval training)トレーニングに比べ少ないことが示唆されています。
疲労と競技パフォーマンス
Borotikarらは、中枢疲労が競技中の複雑な課題遂行能力の低下に重大な影響を及ぼすことを示唆しています。
著者らは、傷害リスクを低減し、様々な競技状況で最適な運動メカニズムをつくりだすことができるようアスリートを訓練するために、トレーニング中に複雑で困難な意思決定課題を導入する可能性を提示しています。
また、負傷するリスクがより大きいときの現実的なシナリオを模擬するために、疲労した状況下での運動メカニズムを鍛えることを推奨しています。
引用・索引
Krieger JW.Single versus multiple sets of resistance exercise:A meta-Regression.J Strength Cond Res23:1890-1901.2009

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