競技を行う選手には、トレーニング全体の時期区分や周期に応じてトレーニングの特異性、強度、量に対して、変化をもたらせる必要があります。
このプログラムデザインに関する特別な方法をピリオダイゼーションと呼びます。
選手は、同一のプログラムの実施が長期に及んでくると、改善率が低下したり、わずかな進歩しか見られなくなり、最終的にはパフォーマンスのプラトー化や低下が生じ、オーバートレーニングの兆候(トレーニングストレス)が見られるようになります。
ピリオダイゼーションはトレーニングストレスに対し重要な役割を果たします。
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トレーニングストレスの応答
ショック期または警告期
身体が新奇あるいは日常レベルを超える強いトレーニングストレスを受けると、最初にショック期、または警告期と呼ばれる反応が生じます。
この局面は数日から数週間続き、極度の筋肉痛を起こしたり、筋肉が硬くなり、パフォーマンスも低下します。
抵抗期
この局面における身体内では様々な生理学的構造的、神経学的適応が生じます。 ※いわゆる超回復という時期に相当します。
疲憊期
大きなストレスが長期にわたって継続すると、この局面に入ります。
もし、この時期にトレーニングに変化がなかったり、トレーニング刺激が強すぎたりすると、トレーニングに対する単調感が増大し、進歩が停止(プラトー)したり、パフォーマンスが低下(スラランプ)、あるいはオーバートレーニングに陥るといった適応障害が生じます。
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