筋肥大と筋力増強
適切なレジスタンストレーニングは、テストステロン、成長ホルモンなどのアナボリック(同化)ホルモンの分泌を活性化し、これらのホルモンは筋肥大、筋力の増強を促します。
トレーニング効果のうち少なくとも50%はこうしたホルモンや成長因子(IGF-I)によると考えられています。
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受容体とは
ホルモンが標的器官に作用するときには、まず細胞にあるホルモン受容体というタンパク質と結合します。
ホルモンと受容体の科学的構造は「鍵と鍵穴」の関係があり、1種類の受容体は1種類のホルモン(またはそれに極めて近い構造をもつ物質)しか結合しません。
代表的なホルモン受容体型
ペプチドホルモンとカテコールアミン、ステロイドホルモンに分かれます。
ペプチドホルモン型
- ・成長ホルモン、インスリンなど
カテコールアミン型
- ・ノルアドレナリンなど
※受容体が細胞膜に埋まっており、細胞外でホルモンと結合し、細胞内に2次的情報を送るタイプ。
ステロイドホルモン型
- ・テストステロン、グルココルチコイドなど(脂質が細胞膜を通過できる)
※受容体が細胞内、または核内にあり、細胞膜を通過してきたホルモンと結合。
ホルモンと筋の成長・肥大
筋線維の肥大を効果的に引き起こすための条件として
- 筋線維そのものが強く活動すること
- ホルモンが筋線維に働くこと
筋線維は多核細胞(一つの細胞に複数の核)になります。
成長ホルモン、成長因子(IGF-I),テストステロンなどのアナボリックホルモンは筋線維に働いて、核での遺伝子の転写(DNA上にある情報をmRNAに写しとる)を活性化するとともに、サテライト細胞(筋線維周囲にある)を刺激、増殖を促し、筋の肥大を促すと考えられています。
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