Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究してます。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹元SV Horn physio,柔道整復師,NASM-PES,NSCA-CPT。

橈骨神経麻痺(橈骨神経高位麻痺)

橈骨神経麻痺(橈骨神経高位麻痺)

上腕部での圧迫や、上腕骨骨折のような外傷によって、橈骨神経が末梢神経損傷をきたしたものです。

 

「土曜夜の麻痺まひ」や「腕枕症候群」とも言われたり、アルコールを飲んで眠りこけてしまった場合などに発症することもあります。

原因

主な原因として、長時間の不良肢位での睡眠での圧迫、または上腕骨骨折やモンテギア骨折などの肘周辺の外傷後、ガングリオンなどの腫瘤、神経炎、筋肉の酷使、長時間の手術後などを原因として生じることが多いです。

病態

腋窩や上腕骨中央部の橈骨神経溝での圧迫などによって橈骨神経が障害され、麻痺が生じます。

 

母指・示指・中指の背側や、手背の橈側に軽度のしびれ、疼痛がみられます。

 

手関節の背側(伸展)障害、手指MP関節の伸展障害がみられ場合、橈骨神経麻痺(高位麻痺)を考えます。

 

傷害を受けると、ケガの部位により、いろいろな感覚の障害が起こります。

治療

保存療法として、日常生活指導、装具による関節固定などをおこない、手術療法は骨折部の転移が大きい場合や神経断裂がある場合におこいます。

 

また、関節の拘縮こうしゅく(関節可動域制限を起こした状態)を予防するためのリハビリテーションも大切です。

 

回復のスピードは個人差があり、1~3カ月を要します。

Tinelサイン

Tinelサイン(神経傷害部をたたくとその支配領域に疼痛が放散する)があれば傷害部位が確定できます。

 

知覚神経が傷害されていればTinelサインと感覚障害の範囲で傷害部の診断が可能です。

 

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橈骨神経

橈骨神経の運動性の線維は、上腕~前腕後面の伸筋を支配しています。

 

橈骨神経は脊髄せきずいに端を発し、感覚性の線維は、上腕の後面、上腕下部の外側面、前腕の後面、手背面の橈側の皮膚に分布し広く走行しています。

下垂指(drop hand)―後骨間神経麻痺(橈骨神経低位麻痺)

手首の背屈と手指の付け根の関節(MP関節、中手指骨関節)が伸ばせなくなくなります(伸展不能)。

 

手首と指が下がった状態になるので、こう呼ばれます。

 

第1関節(DIPとIP)と第2関節(PIP)は伸展可能です。

下垂指(drop finger)―橈骨神経麻痺(橈骨神経高位麻痺)

手首の背屈は可能ですが、手指の付け根の関節の伸展ができなくなります。

 

指のみが下がった状態になるので、下垂指と呼ばれます。

 

後骨間神経という運動神経のみが傷害された場合は、感覚の異常はありません。

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引用元:病気がみえるvol.11運動器・整形外科P、標準整形第8版

 

中島恵