Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究してます。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹元SV Horn physio,柔道整復師,NASM-PES,NSCA-CPT。

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群

胸郭出口部において、腕神経叢や鎖骨下動脈が牽引または圧迫されることで、上肢の感覚障害や運動麻痺をきたす疾患です。

 

牽引型と圧迫型、混合型に分類されます。

 

①好発:首が長いなで肩の20~30歳代女性(牽引型)または、筋肉質の30歳代男性(圧迫型)で男女比は1:2~3です。

 

②上肢の疼痛、しびれ、だるさ、肩こり、握力低下などの感覚障害、運動麻痺があります。

 

③誘発テスト(アドソンテスト、ライトテスト、モーレイテスト)で陽性となります。

 

必要に応じて画像検査などをおこないます。

 

日常生活において、牽引型では荷物を手にぶら下げる姿勢や長時間の事務作業、圧迫型では上肢挙上位などにより症状が出現します。

 

なので、生活習慣の改善によって症状が軽減する場合も多くあります。

病態・症状

鎖骨、第1肋骨や周囲の筋肉によって形成される挙各出口部で、腕神経叢や鎖骨下動脈が牽引または圧迫されることで発症します。

 

頸部の痛み、肩こり握力低下、巧緻運動障害、上肢の疼痛、しびれ、だるさなどの症状がみられます。

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分類

胸郭出口症候群は、上肢の重みによる腕神経叢の牽引を主な原因とする牽引型と、胸郭出口部での腕神経叢と鎖骨下動脈の圧迫を主な原因とする圧迫型、および混合型とがあります。

 

牽引型は、首が長く、なで肩の20~30歳代女性に好発し、圧迫型は筋肉質の30歳代の男性に好発しやすいといわれています。

牽引型

首が長く、なで肩の女性では肩甲帯が下垂しやすく、上肢が下方に引かれ、腕神経叢の牽引が加わる事で発症することがあります。

圧迫型

筋肉質に男性では、発達した筋(主に小胸筋や前斜角筋)により腕神経叢や血管が圧迫され、発症することがあります。

 

頸肋による斜角筋隙の狭小化や、なで肩による肋鎖関節の狭小化によっても、圧迫が起こります。

検査・診断

病歴や症状に加えて、徒手検査によって診断が可能ですが、必要に応じて画像検査などの補助検査も行います。

徒手検査法

モーリーテスト:鎖骨上窩を圧迫すると、圧痛、前胸部・上肢への放散痛が生じます。

 

アドソンテスト:頸部を患部に回旋させ、深呼吸させると鎖骨下動脈が圧迫され、橈骨動脈の脈が減弱・消失します。

 

ライトテスト:両上肢を挙上、90°屈曲、肩関節うを90°外旋・外転させると、橈骨動脈が減弱・消失します。

 

エデンテスト:両肩を後下方へ牽引し、胸を張らせると橈骨動脈の脈が減弱・消失します。

 

補助検査として画像検査(X線検査、MRI検査、鎖骨下動脈造影検査、電気生理学的検査)などがあります。

頸肋

頸肋は、下位頸椎から出る肋骨の遺残で、人の肋骨は胸椎にしか存在しませんが、胎生期には下位頸椎にも肋骨が存在します。

 

これらは椎骨と癒合して頸椎横突起の一部となりまが、癒合が不完全で、そのまま遺残する場合もあり、それを頸肋といいます。

 

その頸肋そのものや、頸肋から起始する腱様の組織が胸郭出口症候群の原因となることがあります。

治療

原則は保存料法を行います。

 

圧迫型では保存療法で無効な場合には手術療法が適応となる場合もあります。

牽引型

荷物を手にぶら下げない、長時間の事務作業の回避など生活習慣の改善。

 

ストレッチや運動、患部を温めたり、装具の着用をしたり患部への負担を軽減させていきます。

圧迫型

上肢の挙上の回避など生活習慣の改善。

 

ストレッチ、運動、患部を温めたり患部への負担を経験させる。

 

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引用元:病気がみえるvol.11運動器・整形外科P282,283,284

 

中島恵