脊椎に屈曲圧迫力がかかることによる椎骨の骨折です。
中高年者や骨粗しょう症のような骨強度が低下した人に多く、平地での店頭などの軽微な外力によって生じる場合や、受傷機転が不明な場合もあります。
脊椎の安定性は保たれることが多いですが、まれに脊髄症状を呈することもあります。
病態
中高年者や骨粗しょう症のような骨強度が低下した人に多く、平地での転倒などの軽微な外力によって生じる場合や、受傷機転が不明な場合もあります。
原因疾患として加齢、骨粗しょう症、多発性骨髄腫、転移性骨肉腫、外傷などがあります。
腰部または背部周囲の強い体動時、体動困難など痛損傷椎骨の周囲の強い疼痛をきたし、脊椎の安定性は保たれることが多いですが、まれに脊髄症状を呈することもあります。
胸腰椎移行部(T10~L2)に好発します。
若年者では高所からの転落などの外傷により起こることが多く、高齢者においては胸椎で自然多発的に圧迫骨折が起きると脊椎後湾となることが多いです。
治療
第一選択は保存療法で、圧潰が高度な場合は手術療法を行う場合もあります。
保存療法として、装具固定(硬性コルセット)、ギプス固定などで固定し安静にします。
引用元:病気がみえるvol.11P248
清田恵