Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究してます。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹元SV Horn physio,柔道整復師,NASM-PES,NSCA-CPT。

踵骨骨端症(セーバー病、シーバー病)

 

踵骨骨端部に生じる骨端症で、10歳前後の男児に多く、明らかな誘因はなく踵骨結節部に痛みを訴えます。

 

成因は、繰り返されるアキレス腱の牽引力によって発生します。

 

おもに、発育期の子どもの弱い踵骨骨端部(かかとの骨の端でアキレス腱が付着しているところ)にダッシュやジャンプなどの運動を繰り返すことで負荷がかかり、そこにアキレス腱の引っぱる力が持続的に加わることで、踵骨に血流障害が起こり、踵骨骨端核の壊死、または骨軟骨炎を発症します。

 

いわゆる骨端症のうち、オスグット・シュラッター病の発生機序と類似しています。

 

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症状

 

セーバー病は主に、かかとの腫れ、圧痛、歩行時痛がみられます。

 

過激な運動のあとに症状が出ることが多く、かかとの痛みのため、つま先歩きになることもあります。

治療

局所の安静とし、過激な運動は中止して経過をみます。痛みが強く続く場合には、松葉杖を使用することもあります。

 

また、踵への負担を減らすため足底版をしようたりもします。

 

アキレス腱周囲や足の裏、腿から下の筋肉のストレッチをすることで予防することができます。

成長期を過ぎればほぼ完治するため、予後は一般的に良好です。

骨端症とは

骨端症は発育・成長期の骨端にみられる阻血性の骨壊死の総称で、長管骨や短骨、骨突起に発症します。

 

多くは経過とともに骨組織が修復され再生しますが、骨変形を生じる場合があり、予防を目的としたストッレッチなどが大切です。

主な骨端症

・離断性骨軟骨炎(OCD)...上腕骨小頭などで障害され、10~14歳男子に好発

 

・パンナ―病…上腕骨小頭で障害され、4~10歳の男児に好発

 

・キーンベック病…月状骨で障害され、10~450歳代の男性に好発

 

・プライザー病…手の舟状骨で障害され、ステロイド大量投与を受けた者に好発

 

・ショイエルマン病…脊椎椎骨で障害され、13~17歳の男子に好発

 

・坐骨結節骨端症…坐骨結節部で障害され、11~成人の者に好発

 

・ペルテス病…大腿骨頭で障害され、6~7さいの男児に好発

 

・シンディングラーセンヨハンソン病…膝蓋骨で障害され、10~14歳の男子に好発

 

・ブラント病…脛骨近位内側で障害され、1~3歳、6~8歳以降に好発

 

・オスグットシュラッター病…脛骨粗面部で障害され、10~15歳に好発

 

・セーバー病…踵骨で障害され、10歳前後の男児に好発

 

・ケーラー病…足の舟状骨で障害され、3~7歳の男児に好発

 

・フライバーグ病…第2.3中足骨部で障害され、10~18歳の女子に好発

 

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引用元:標準整形外科学第8版 P200.578

 

清田恵