カルニチン(carnitine:γ-trmethyammonium β-hydroxybutyrate)
脂肪酸がエネルギーに分解されるにはミトコンドリアに取り込まれなければなりませんが、カルニチンは細胞質の脂肪酸を結合して(脂肪酸-カルニチン)、ミトコンドリア内に運び入れる運搬体として働きます。
また、カルニチンはミトコンドリア内に過剰に蓄積したアセチル基(アセチル-CoA)をミトコンドリア外に運び出す(アセチル-カルニチン)作業も担当し、エネルギー代謝、特に脂肪のエネルギー化が活発な状態になると、ミトコンドリア外に出たアセチル-カルニチンと、ミトコンドリアに入る前の脂肪酸-カルニチンの一部は、細胞から血中に出て尿中に排出され、エネルギー源廃棄に貢献します。
ミトコンドリア内のアセチル-CoAが遊離CoAに対して増量しすぎると、エネルギー代謝の運転を抑える調節が働き、それを阻止するためにカルニチンがアセチル-CoAからアセチル基を受け取ってミトコンドリア外に出て行きます。
したがって、カルニチンは、無酸素エネルギー代謝系と有酸素エネルギー代謝系の接点(アセチル-CoA)で働いて、エネルギー代謝の流れを円滑化するという重要な役割を果たしています。
https://nakajima-bonesetter.com/blog/post-11294
CoQ10(coenzyme Q10)
エネルギー代謝酸化の酸化リン酸化反応系の構成成分としてATP合成に関与します。
筋肉中に欠乏するような条件がない場合には、運動能力の増大作用や筋肉組織の酸化的ダメージ防止作用などは認められないとされています。
http://nakajima-bonesetter.com/blog/post-11235
引用・索引 実践的スポーツ栄養学
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