環境温度と筋の特性
豚を12℃の低温で飼育すると、筋の中の遅筋線維の割合が増えるという報告があります。
※増加した体脂肪を効率よくエネルギー源にすることのできる遅筋線維が増えると理屈に合います。
逆に、別の研究で、ラットを1日1時間低温(20℃)の水中で遊泳させたところ、高温(30℃)の水中で遊泳させた場合に比べ熱伝導率がはるかに高いので、20℃の水中では激しく運動しても筋温は1℃低下すると考えられます。
※低温では筋の収縮速度は低下しますので、収縮速度の大きな速筋線維が低温環境下では運動するには有利になる為です。
「生活する温度」「運動するときの温度」
生活する温度と運動する時の温度ではかなり意味が違い、「低温環境下でのトレーニング」は「高所トレーニング」の場合と同様、一時的にあえて悪環境下でトレーニングすることで、より高度な適応を得るという目的で使える可能性もあります。
※ウェイトリフティングなどの競技で、寒い国の選手が伝統的に強いことと関係があるのかもしれません。
引用・索引 究極のトレーニング 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり (日本語) 単行本 – 2007/8/31石井直方
Learn To Swim | Swimming Confidence For Beginners

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石井直方のトレーニングのヒント Hints for Training
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