乳酸を細胞膜やミトコンドリア膜を通して運び、出し入れする仕事をする膜タンパク質MCTがあることが、1990年代の初めに発見されました。
※この膜タンパク質は、乳酸のようにカルボキシ基を1つ持つ有機酸(モノカルボン酸、ピルビン酸、β-ヒドロキシ酪酸など)を出し入れすることを仕事としています。
筋肉だけでなく、脳、心臓、肝臓、腎臓、脂肪組織などほとんどの組織に存在し、赤血球膜にもあります。
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筋肉内の乳酸トランスポーターはトレーニングで増量する
トレーニングによってスタミナが増強するメカニズムとして、運動中に筋肉で発生する乳酸が、速やかに筋肉から血液に放出されること、そして筋肉内でミトコンドリアに取り込まれて、有酸素エネルギー代謝で炭酸ガスと水に分解されることの2点があることを示しています。
※筋肉の乳酸トランスポーターがトレーニングによって増量すること、また、筋肉のミトコンドリアの乳酸トランスポーターも、トレーニングによって増量することが示されました。
このことによって、筋肉に乳酸が蓄積して酸性化することが防止され、エネルギー生産がスムーズに進む環境が作られます。
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引用・索引 実践的スポーツ栄養学
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