筋肉のトレーナビリティー(筋肥大、筋力の着きやすさなど)と遺伝を関連づける研究は昔から行われており、その一つが、筋の組成に関わるものです。
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筋線維のタイプ
私達の筋肉はさまざまなタイプの筋線維からできており、分類分けをすると、タイプⅠ、Ⅱa、Ⅱbの3種類に分けられます。
- ①タイプⅠ
持久性に優れるものの、力が極めて弱く、収縮速度も遅いために遅筋線維(ST)と呼ばれます。
- ②タイプⅡa、Ⅱb
タイプⅠとはまったく逆で、速筋線維(FT)と呼ばれますが、タイプⅡaはタイプⅠとⅡbの中間的な性質を持ち、ややオールラウンド的な性格(したがってスポーツにも重要)のものと考えられています。
※トレーニングによって著しく肥大するのは速筋線維になります。
筋力や筋肥大のトレーナビリティは遺伝子によって支配される
大腿四頭筋の外側広筋を例にとると、平均的な人では、50%が遅筋線維で、50%が速筋線維となっており、速筋線維が多い人ほど、断面積が大きいことも確認されています。
筋の中に含まれている遅筋線維と速筋線維の数の比が、まず遺伝によって決まることは間違いなく、Komi(1976)の研究によって、一卵性双生児(遺伝子が同じ)では、それぞれの子の筋肉に含まれる遅筋線維の割合がまったく同じなのに、二卵性双生児ではそうならないことが示されています。
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引用・索引 究極のトレーニング 石井直方
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