筋量を決める決定的な要因に、GDF-8という成長因子があります。
この成長因子の遺伝子を壊した動物を作ると、筋が著しく肥大し、マウスではその筋量が通常の2~3倍にも、すなわち、GDF-8は筋の発達を抑制している因子ということになります。
本来の役割として、筋の過剰成長を抑制し、筋のサイズを一定に保つであろうということから、GDF-8は「マイオスタチン」と呼ばれるようになりました。
※「ミオ-」または「マイオ-」とは「筋の-」という意味で、「スタチン」は「サイズを一定に保つタンパク質」という意味です。
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インスリン様成長因子-1
一方、筋肥大を促進する可能性のある因子もいくつかあり、その代表がインスリン様成長因子-1(IGF-1)です。
この因子は、トレーニングによる機械的刺激や、成長ホルモンの作用によって筋線維から分泌され、筋線維自身に働いてタンパク質合成を促す(自己分泌)と考えられています。
したがって、最終的な筋量はインスリン様成長因子-1とミオスタチンのバランスで決まると考えられています。
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引用・索引 究極のトレーニング 石井直方
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