力学的ストレス、ホルモン、成長因子などのさまざまな要因がこれにかかわっていると考えられています。
※成長因子とは、内分秘腺以外のさまざまな細胞が分泌し、局所的に働いて細胞や組織の成長や分化を調整するホルモン様物質であり、このうち、インスリン様成長因子-1(IGF-1)がトレーニングによる筋肥大という観点でよく研究されています。
https://nakajima-bonesetter.com/blog/post-2848
インスリン様成長因子-1
インスリン様成長因子-1にもいくつかのタイプがありますが、、そのうちの一つは筋線維そのものから分泌され、筋線維そのものから分泌され、筋線維自身や周囲の細胞に作用して筋肥大を促します。
※マウスの筋にアデノウイルスを利用し導入すると特に運動しなくても筋が肥大することがわかっています。
ミオスタチン
一方、ミオスタチンは筋で常に作られていて、その成長を強く抑制している成長因子です。
※ミオスタチンの遺伝子を破壊したマウス(ノックアウトマウス)では筋量が通常のマウスに比べて2~3倍になります。
※Guernecは「インスリン様成長因子-1:ミオスタチン」の発現比の上昇が筋の肥大や成長にとって重要であると報告しています。
当初、ミオスタチンは発生段階での筋の成長にのみ関与し、胎児期に筋線維が過剰に増殖するのを抑えていると考えられていましたが、いくつかの研究により、過負荷によって成体の筋が肥大するときに、ミオスタチンの発現が低下することが見出されました。
したがって、トレーニングなどによって筋が肥大するときには、筋でのミオスタチンの発現が低下し、同時にインスリン様成長因子-1の発現が上昇するものと考えられます。
※人の筋から採取されたサンプルについてRothらが調べ、高強度レジスタンストレーニングによって肥大した筋で確かにミオスタチンの発現が低下していることを示されました。
https://nakajima-bonesetter.com/blog/post-2844
引用・索引 究極のトレーニング 石井直方
![]() スポーツ科学・医学大事典【1000円以上送料無料】スポーツ運動科学 バイオメカニクスと生理学... 価格:19,440円(税込、送料込) |