ラットにレジスタンストレーニング(スクワット運動)を負荷させ、運動直後にa)アミノ酸混合物をインスリン分泌刺激性のグルコースと組み合わせたもの、または、b)インスリン分泌刺激性のない人工甘味料エリスリトールと組み合わせたもの、そしてc)アミノ酸混合物のみを投与しました。
8時間後において、大腿部筋肉内のタンパク質含量はアミノ酸+グルコース投与で大きくなりました。
a)アミノ酸混合物をインスリン分泌刺激性のグルコースと組み合わせたもの
125mg→170mg
b)インスリン分泌刺激性のない人工甘味料エリスリトールと組み合わせたもの
120mg→140mg
c)アミノ酸混合物のみ
120mg→150mg
そして、筋肉タンパク質の分解を示す指標である尿中3-メチルヒスチジン排出量はアミノ酸+グルコース投与で小さくなりました。
http://nakajima-bonesetter.com/blog/post-6897
筋肉内でのタンパク質代謝
スクワット運動直後から3時間にわたる血中のグルコースとインスリンの反応を調べたところ、アミノ酸+グルコース投与では強い上昇反応が認められますが、アミノ酸+エリスリトールやアミノ酸のみの投与では、微弱な反応しか認められません。
タンパク質代謝を調整するインスリンに注目すると、アミノ酸+グルコースを投与した場合のみ、投与30分後にピークとなる60~90分間のインスリン上昇反応が認められます。
※筋肉タンパク質代謝の栄養調節は、運動終了直後から60分間ぐらいの極めて短時間内に、効果的に進行していると考えます。
http://nakajima-bonesetter.com/blog/post-5871
引用・索引 実践的スポーツ栄養学
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