基礎代謝は、空腹時状態の覚醒下、横たわった状態での全身の酸素消費量で測定されます。
※消化器官が運動していないこと、消化・吸収のためのエネルギー消費がないこと、そして筋肉運動がないことなどが条件になっています。
血液中のグルコース濃度は低めで脂肪酸濃度は逆に高く、エネルギー代謝は脂肪の酸化分解に傾いた状態にあります。
全身の細胞が淡々と物質代謝、特にタンパク質の合成と分解を進めており、それに必要なエネルギーが主として脂肪酸、それにグルコースの分解によって供給されています。
※この代謝は筋肉で最も多くなされており、全身の酸素消費の30~40%と最大の部分を筋肉が占めています。
https://nakajima-bonesetter.com/blog/post-3200
年代別基礎代謝量
基礎代謝量は子供時代に大きく、中学、高校性時代に最大になります。
この年代では世界中どこでも人間はどれだけ食べても太りにくく、身体は高い体力と健康を維持し、生涯で最高に健康な状態にあります。
ところが、基礎代謝は20歳ころから少しづつ低下し始め、40歳前後の中年期から急降下してきます。
基礎代謝が低下すると脂肪の体内沈着が進む
基礎代謝が低下し始めると、エネルギー源のグルコースと脂肪のどちらもが燃えにくくなりますが、グルコースはあまり問題を起こしません。
なぜなら、グルコースはグリコーゲンになって肝臓や筋肉に貯蔵しているほか、アミノ酸に変化してタンパク質になったり、脂肪に変わったり、そして糖尿というように尿にも排出してもらえるからです。
しかし、脂肪が分解されなくなると、脂肪は他の物質に変化することがほとんど無い上、脂肪尿という症状がないように、尿へも排出されないので、そのまま体内に沈着せざるを得ません。
※大量に脂肪組織に貯蔵されて中年肥満を起こし、少量ながら動脈壁にも沈着して動脈硬化を進行させ、さらに、肥満するとインスリン作用が働きにくくなっても糖尿病が、動脈が硬化すると高血圧、心臓病が起きやすくなります。
https://nakajima-bonesetter.com/blog/post-3203
引用・索引 実践的スポーツ栄養学
![]() 【楽天ブックスならいつでも送料無料】基礎から学ぶ!スポーツ栄養学 [ 鈴木志保子 ] 価格:1,728円(税込、送料込) |