筋収縮には莫大なエネルギーが必要になります。
歩行のような軽運動でも安静時の3~5倍、ジャンプやダッシュ運動では瞬間的に数十倍のエネルギーを必要としていますが、これらのエネルギーはすべて「アデノシン三リン酸(adenosine triphosphate:ATP)という高エネルギー結合を持つ物質でまかなわれています。
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ATPとは
ATPはアデニール基に3つのリン酸が結合しており、リン酸どうしの結合に高エネルギーが含まれています。
このATPがアデノシン二リン酸(adenosine diphosphate:ADP)に分解するときにエネルギーが生まれます。
※さらにADPからアデノシン一リン酸(adenosine monophosphate:AMP)に分解するときもエネルギーが供給され、このエネルギーはADPからATPに再合成するために使われます。
しかし、骨格筋に貯蔵されている全ATP量はわずかで、歩行で数十メートルの移動ができる程度にすぎないので、ジャンプやダッシュであれば1~2秒で消耗してしまいます。
そこで、身体はATPを一定に保つように即座にADPをATPに再合成する巧妙な仕組みを持っています。
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引用・索引 スポーツ・運動生理学概説