パワー
多くのスポーツにおいて、筋が発揮する筋パワー(パワー)は運動パフォーマンスに大きな影響を与える因子となります。
「パワー」とは、単位時間になされる仕事量になり、以下のような計算式で算出されます。
パワー(W)=仕事(J)/時間(S)=力(N)×距離(m)/時間(S)=力(N)×速度(m/S)
※W:ワット、J:ジュール、N:ニュートン、m:メートル、S:秒
したがって、、筋パワーは、「発揮張力と短縮速度の積」で表すことができ、これらの二要素を総合的に評価することが可能になります。
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筋線維のタイプとパワー
パワーは筋力と短縮速度の積であるために、筋力あるいは短縮速度のどちらか一方だけが大きくても、筋パワーは大きくなるとは限りません。
FT線維、ST線維のどちらにおいても、それぞれの最大収縮速度の約3分の1で筋線維が短縮するときに、筋パワーは最大になります。
※短距離を全力ではしるような運動における高速パワー、マラソンのような長時間継続して行う中速パワー、ウェイトリフティングのような重い物をゆっくりと動かす低速パワーなど、収縮速度の違いによって、パワーの規定要因が異なってきます。
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引用・索引 スポーツ・運動生理学概説