痛みが生じている部位とその患部ばかりに目を奪われてしまうと、本当の施術につながりません。
痛みを生じた患部は結果であって原因部位ではないことがほとんどです。
肩・肘の障害がなぜ生じたのかを、さらに、ある関節の運動が隣接する他の関節へ影響を及ぼす原因を詳しく調べていく必要があります。
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投球動作と姿勢
肩や肘の痛みで思うように投球が出来ない選手が整骨院、病院を受診します。
まず診察室に入ってきた選手の注目すべきところは「姿勢」です。
姿勢の悪い選手は、野球に限らず、どのスポーツにおいても障害を起こしやすくなります。
椅子に座った後も同じように座位での姿勢に注目します。
頸部を前に突き出して円背姿勢をとっていれば、「肩・肘に痛みを生じて当たり前だな…」と。
つまり、姿勢が悪いと肩の運動は制限され、「肘下がり」をきたします。
※肘下がりになると肩の外旋は制限され、肘の外反ストレスは増強されます。
また、スピードボールを出すために肩を水平外転させようとして肩関節内のインピンジメント症候群をきたします。
※一般に前腕を「回外、膝内反、胸椎伸展(胸を張る)」すれば、肩関節の屈曲、外転は最大となり、側方への移動も容易となり、「前腕回内、膝外反、胸椎後湾姿勢(体を縮める)」では肩関節の屈曲、外転は制限されます。
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引用・索引 運動連鎖から考える投球障害