Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究してます。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹元SV Hornトレーナー/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

ハムストリング損傷のリスク因子(ハムストリング挫傷はランニング中に発生し、一般に走行サイクルの遊脚末期に発生する)

ハムストリング損傷のリスク因子

ハムストリング損傷のリスク因子(ハムストリング挫傷はランニング中に発生し、一般に走行サイクルの遊脚末期に発生する)

ハムストリング損傷

ハムストリング損傷は高度な技術や高速運動が要求される競技、膝関節の伸展を伴う過度の股関節屈曲において頻発し、再発率も高い損傷になります。

 

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急性ハムストリング挫傷のメカニズム

ほとんどのハムストリング挫傷はランニング中に発生し、一般に走行サイクルの遊脚末期に発生すると考えられています。

 

遊脚期の後半、ハムストリングは伸張性筋活動下にあり、接地前に遊脚からエネルギーを吸収します。

 

そのため、ハムストリングは負荷がかかりながら引き伸ばされ(伸張性筋活動)、このとき大腿二頭筋には最大の筋長変化が生じます。

 

これが、半腱様筋と半膜様筋と比べた際の、大腿二頭筋の傷害発生率の高さをもたらします。

 

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ハムストリング損傷の競技別発生データ

Athletic Association Injury Surveillance System(全米大学体育協会傷害監視システム)が後ろ向き調査を行ったところ、ハムストリング損傷の発生率は、男子大学生が女子大学生よりも62%高く、またコート競技よりもフィールド競技において高くなりました。

 

全米プロフットボールリーグに属するあるチームはプレシーズンのトレーニングキャンプを含めて1998年~2007年の傷害データを公表しました。

 

その結果、ハムストリング挫傷は膝関節の捻挫に次いで2番めに多い傷害でした。

 

また、プロのサッカーチームを対象とした2年間の分析によると、全傷害の12%がハムストリング挫傷でした。

 

ハムストリング損傷の再発率

ハムストリング挫傷は回復にかなり時間を要することが多く、再損傷する可能性が長期間におよびます。

 

文献において報告されている再発率は、調査対象、利用された介入、およびフォローアップ期間に応じて異なります。

 

オーストラリアンフットボール選手を対象として858件のハムストリング挫傷を分析した結果、競技復帰後1週間の再発率は12.6%、競技復帰後2週間後で8.1%になりました。

 

また、22週間の全シーズンにおける累積再発率は30.6%であり、1年間の再発率7.7%と低い数値を報告する研究も存在しますが、ほとんどの研究では再発率は30%近くかそれ以上になります。

 

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ハムストリング損傷のリスク因子

ハムストリング損傷歴、競技系アスリートとしては高齢であること、大腿四頭筋の柔軟性低下、大腿部の筋のアンバランスなどがリスク因子であることを示すエビデンスが存在します。

 

Gabbeらの研究では、トーマステストによって測定した大腿四頭筋の柔軟性低下がハムストリング挫傷の独立因子であることを示しました。

 

しかし、シット&リーチテスト、受動的ストレートレッグレイズ、能動的ニーエクステンションを用いて測定されたハムストリング挫傷の発生率の高さとは相関していません。

 

近年のある前向き研究では、ポジション、年齢、ハムストリングの損傷歴、主観的評価、身体パフォーマンス能力が、ハムストリングの損傷リスクを決定するかどうかを見極めようと508名のサッカー選手を評価しました。

 

身体パフォーマンスとして、ノルディックハムストリング筋力テスト、40mスプリントテスト、カウンタームーブメントジャンプテストが行われました。

 

その結果、急性ハムストリング損傷歴が、新たなハムストリング損傷に関する唯一の重要なリスク因子であるとされています。

 

損傷歴のある選手は、新たなハムストリング損傷を起こす可能性が損傷歴のない選手の2倍以上であり、他の研究においてもハムストリング損傷歴が再損傷の重要なリスク因子であることを示しており、損傷後にみられる筋の変化や動作パターンの変化が継続して、リスクの増大を招いている可能性があります。

 

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引用・索引Brockett E Morgan D.Proske U.Predicting hamstring strain injury in elite athletes Med Sci Sports Exerc 36:379-387.2004

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