Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究してます。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹元SV Hornトレーナー/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

小児期のスピード向上トレーニングにおいて重要視されるべき「接地時間」(自然には発達しないことが知られている因子(接地時間とストライド頻度))

推進力と接地

小児期のスピード向上トレーニングにおいて重要視されるべき「接地時間」(自然には発達しないことが知られている因子(接地時間とストライド頻度))

推進力と接地時間

スピードは一般的にストライド長(SL)とストライド頻度(SF)によって証明されますが、どちらも必ずしもトレーニングの焦点となるものではありません

 

むしろ、スプリンターが推進力を発揮できる接地時間にトレーニングの焦点を置くことが重要になります。

 

接地時間の短縮がスピードの向上に果たす重要性は、数多くの研究者によって認められています。

 

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Lockieらの研究

Lockieらは、スプリントパフォーマンスを向上させるためのトレーニングは、テクニックに重点を置いて接地時間を短縮し、伸張-短縮サイクルの機能を強化するべきであるとしています。

Goodwinらの研究

Goodwinも、トレーニングでは接地時間を重視するとともに、接地距離にも重点を置くべきだと主張しています。

 

なぜなら接地距離は、接地期にかかわる因子のひとつであり、比較的小さな変化であってもパフォーマンスを十分に向上させる可能性があるからです。

 

接地距離が成熟とともにどのように発達するのかはまだ不明ですが、接地距離の増大は主として脚長の増加によるものであると考えられます。

 

小児期を通じてスピードが発達する理由は、解剖学的成長と力のパワーの発揮能力の増大、そしてそれによってもたらされるSLの増加と考えられます。

 

力とパワーの発揮能力は小児・青少年期を通じてトレーニング可能とみられますが、この時期におけるスピードの発達を最大化するには、自然には発達しないことが知られている因子(接地時間とSF)や、解剖学的成長によってしか発達しない因子(脚長と接地距離)も、トレーニングによって向上させる必要があります。

 

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年代別のトレーニング

小児初期(0~7歳)

小児初期には中枢神経系の急激な発達によって、動作スキルが加速度的に向上します。

 

したがって、この時期に効率の良い運動スキルを促進・洗練するような運動を行わせる必要があります。

思春期直前期(7~12歳)

思春期直前期は、引き続き主に神経系においてトレーニングへの適応が発生します。

 

そのため、身体コンディショニングは、地面に対する素早い力発揮を助ける因子の発達を目指して、プライオメトリックトレーニングを開始するべきです。

 

その際、SLを増加させるために、スプリントの様々な局面に関連する動作パターンや関節変位を模倣したエクササイズを実施します。

思春期(12~15歳)

思春期はストレングス&コンディショニングに重点を置きます。

 

水平方向への力発揮を促進するストレングスエクササイズを組み込み、体重の成長速度が最大となる頃に筋肥大向上プログラムへと漸進することによって、筋力を増大させます。

 

高速での力発揮(パワー)を向上させるために、引き続きプライオメトリックトレーニングも実施します。

 

その際、大きな伸張性負荷と力積を課す複雑なドリルを組み込みます。

思春期直後期(15歳以上)

思春期直後期には、それまでのトレーニングの蓄積によって、基本的なテクニックにエネルギーを注ぐ必要性が減り、その代わりに、最大スピードの向上に注意を向けます。

 

またトレーニング量も増加し、最大筋力の向上を重視するとともに、プライオメトリックトレーニングや最大スプリントなどの爆発的エクササイズも重点的に行います(発揮パワーを向上させる為)。

 

適応をさらに刺激し、時間を有効に活用できるトレーニング様式として、コンプレックストレーニングが挙げられます。

 

ただし、小児・青少年期を通じてのプライオメトリックトレーニングとウェイトリフティングトレーニングの漸進および適応は常に個別化する必要性があり、長期的プログラムによって進歩し続ける可能性を最大化するには、個々のアスリートのニーズを考慮する必要があります。

 

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引用・索引The Effects of Treadmill Sprint Training and Resistance Training on Maximal Running Velocity and Power Ryan E. Ross, Nicholas A. Ratamess, Jay R. Hoffman, Avery D. Faigenbaum,; Jie Kang, Aristomen Chilakos

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