大きなパワー発揮とは
大きなパワー発揮を起こすには
近年の研究によると、より筋力のあるアスリートほど大きなパワーを発揮できることが報告されており、筋力は、パワーの向上に必要な基本要素のひとつであると考える必要があります。
一般に、力がまだ弱く若いアスリートほど、高いパワー発揮に必要な筋力レベルに達していないことが多く、したがってこれらのアスリートは、古典的なパワー向上エクササイズを用いなくても、単に筋力レベルを高めただけで発揮パワーを促進でき、その結果、総合的なパフォーマンス能力も高めることができます。
パワーを増大させるために、最大筋力を向上させることがより効果的
Hakkinen&Komiは、70~120%1RMの負荷で行った24週間の高強度の筋力トレーニングの後、パワー発揮能力の代表的指標である垂直跳びのパフォーマンスが7%向上したというエビデンスを提供しています。
さらに、Cormieらの研究においても、筋力の劣る人が負荷または無負荷のジャンプ中のパワーを増大させるために、最大筋力を向上させることがより効果的なトレーニング様式であることが示されました。
これらのデータを統合すると、筋力の小さいアスリートの場合、総合的な筋力レベルの最大化を目標とする筋力トレーニングにより、筋パワーが有意に向上すること、またより重要なこととして、総合的な競技パフォーマンスが向上することが明確に示されています。
そして、アスリートが一旦十分な筋力レベルを確立すると、その後は、発揮パワーの最適な向上を目指す特異的なトレーニング活動(すなわちプライオメトリック、爆発的エクササイズ、コンプレックスあるいはコントラストトレーニング)を取り入れることによって、トレーニングから最大の利益を得ることができます。
実際に、筋力の大きいアスリートは、大概、プライオメトリックや爆発的エクササイズなどを用いた、パワー向上を目的としたトレーニング方法に対してより大きく反応することが示されています。
引用・索引Baker D.Comprison of upper-Body strength and power between professional and college aged rugby league players.J Strength Cond Res15:198-209.2001
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