腰部痛のクライアントへの注意点
伸展により症状が改善するクライアントは、立位や歩行などの活動中に痛みが軽減すると報告されています。
しかし、症例によって、腰痛(LBP)が改善する一方で、下肢の痛みが悪化する場合があります。
したがって、このような集団を指導する際には、痛みのパターンと部位に最新の注意を払うことが重要になります。
重要な注意点として、いかなる運動も、大腿部、下腿または足部へと痛みが伝わる末梢化を引き起こす運動は、LBPの改善の有無にかかわらず禁忌になります。
伸展による緩和効果が認められるクライアントが実施できる、伸展に重点を置いた運動をS&C指導者は、エクササイズの前後にこれらの運動を取り入れることを検討し、さらに、屈曲中心のエクササイズを行なった後の予防手段として、クライアントのルーティンに、伸展運動を取り入ることが重要になります(スタンディングエクステンション、プローンプレスアップ、プローンスイマー、プローンダートなど)。
伸展が効果的なクライアントのための心肺系エクササイズ
伸展が効果的で好ましいクライアントのために、心肺系エクササイズを取り入れる方法はいくつか考えられますが、トレッドミルの使用は、心肺系の適切な運動課題を提供します。
しかし、傾斜をつけたインクラインマシンは脊椎を屈曲させるために避けなければなりません。
バランスに問題がある場合にはレールを握って行ないますが、過度な前傾は避け、サイクリングマシンも有益ですが、クライアントは常に直立姿勢を保ち、エクササイズセッション中に適切な脊椎前湾姿勢を保持しなければなりません。
引用・索引Bachele T and Earle R,eds,Essentials of Strength Training and Conditioning.Champaigh,IL,Human Kinetics,2008 397-402
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