Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

フロントスクワットを探求する(FSqは肩関節前額面においてニュートラルなポジションを維持、外旋も15°に留まるために、肩関節不安定性を持つ人にも有用である)

フロントスクワットを探求する(FSqは肩関節前額面においてニュートラルなポジションを維持、外旋も15°に留まるために、肩関節不安定性を持つ人にも有用である)

脊柱起立筋と腹直筋に及ぼす効果

Comfortらは、様々なエクササイズが脊柱起立筋と腹直筋の筋活動に及ぼす効果を調べた研究において、レクリエーションレベルでトレーニングを行なっている男性10名にミリタリープレス、バックスクワット(BSq)、およびフロントスクワット(FSq)を最大下負荷(40kg)で行わせ、その上で、これらの動的エクササイズ実行中の筋活動を「フロントブリッジ」姿勢をとった状態での30秒間の等尺性収縮と比較し、研究の結果、上記の最大下負荷を用いたFSqにおける脊柱起立筋の活動は、BSq、ミリタリープレス、およびフロントブリッジを有意に上回りました。

 

腹直筋に関しては、フロントブリッジにおける筋活動が他のすべてのエクササイズを有意に上回りましたが、BSq、FSq、およびミリタリープレスにおいては腹直筋の筋活動は同等のレベルを示しました。

 

ここで注目すべきは、すべての動的エクササイズが一定の絶対負荷(40kg)を用いて行われて点であり、通常、アスリートは各エクササイズに相対負荷(40,60,80%1RM)を用いて行うため、この点は研究結果の適用範囲を制限する可能性があり、これは上記のようなプロトコルをそのままアスリートに適用する前に考慮すべき重要な課題になります。

 

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BSqとFSqの受傷リスク

Russell&Phillipsは、BSqとFSqが腰部疾患の受傷リスクと膝関節の伸展モーメントに及ぼす影響について調べた結果、スクワットの種類よりも、体幹の傾斜が腰部の受傷リスクに影響を及ぼしていることが明らかになりました。

 

その他、肩関節前方不安定性の問題を抱える人にも、BSqよりFSqのほうが適している可能性が示唆されており、BSqを行う際、バーを保持するために肩は外転および外旋位をとるため、このポジションは通常、関節上腕靭帯が弛緩している人にとって「高リスク」のポジションであると言われており、これに対して、FSqにおいては、肩は前額面において比較的ニュートラルなポジションを維持し、外旋も最小限(15°)に留まります。

 

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引用・索引Wisloff U, Castagna C, Helgerud J, Jones R, and Hoff J. Strong correlation of maximal squat strength withsprint performance and vertical jump height in elite soccer players. Br J Sports Med 38: 285–288, 2004.