Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

人工逆肩関節置換術後のエクササイズプログラムの作成(内旋に際立った弱点のあるクライアントでは、代償メカニズムをさけつつ、肩甲下筋の活動を最適化し、大胸筋と広背筋と大円筋を強化することにより、内旋を改善できる)

人工逆肩関節置換術後のエクササイズプログラムの作成(内旋に際立った弱点のあるクライアントでは、代償メカニズムをさけつつ、肩甲下筋の活動を最適化し、大胸筋と広背筋と大円筋を強化することにより、内旋を改善できる)

リハビリテーション後の重要な要素

レジスタンストレーニングは、人工逆肩関節置換術(rTSA:Reverse Total Shoulder Arthroplasty)後のクライアントのためのリハビリテーション後における重要な要素になります。

 

多くのクライアントはまだ筋力が十分に回復していないため、特定の筋群に照準を合わせたプログラムや、リハビリテーション中に増大した筋力を単に維持するためだけの定期的なプログラムから利益を得られ、リハビリテーションの後期でさえも、クライアントの肩の慢性症状やローテーターカフの関節症状が残っていることを前提とすると、肩関節は全体として脆弱性があります。

 

rTSA後の強化が適切であれば、総合的な肩の機能を改善し、そしてほとんどの場合80~120°の能動的な挙上を達成することを目的として、三角筋と肩甲骨周囲の筋組織の強化に焦点を合わせることが重要になります。

 

しかし、三角筋への不適切な負荷により、肩峰下疲労骨折が起こる場合があることを認識し、クライアントとの明確なコミュニケーションとその症状への配慮が必要になります。

 

肩峰突起(肩の先)の痛みとオーバーヘッド動作の可動性の減少は、合併症が疑われるため、医師の再度の診断が必要になります。

 

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肩の能動的な外旋を行う能力

rTSA後のクライアントに対し特に考慮にいれるべき重要な要素は、肩の能動的な外旋を行う能力が非常に制限されているか、皆無であるという点になります。

 

これらのクライアントでは、棘下筋が必ず損傷しているという事実に起因しますが、小円筋が損傷していない場合でも、退行性変化を起こしていることが多く、大きな力を発揮することができません。

 

エクササイズプログラムを作成する際は、rTSAを受けたクライアントとS&C専門職はどちらも、この点に関して、現実的な予測に留めることが重要になります。

肩甲下筋の活動を最適化する

rTSA後のクライアントを対象に、肩甲下筋に目標を定めるためのエクササイズを立案する際は、フォームが重要であり、内旋に際立った弱点のあるお客では、代償メカニズムをさけつつ、肩甲下筋の活動を最適化することを心がけます。

 

大胸筋と広背筋と大円筋を強化することにより、内旋を改善できます。

 

術後のクライアントの大多数は、細いエラスティックバンド以外の抵抗には耐えることはできず、さらに弱化している症状ではエラスティックバンドさえ使用できず、数ヶ月にわたってメカニクスを変えることのない単純な等尺性運動しか行えない場合もあります。

 

細いエラスティックバンドの抵抗に耐えられるクライアントは、フォームを厳しく守ることにより、さらに上級のエクササイズに進める可能性があり、どのようなレジスタンストレーニングを用いても、適切な準備運動と柔軟性エクササイズは、潜在的な傷害リスクの低減に役立ちます。

 

これらのクライアントは、ラットプルダウンやペクトラルフライのマシンなど、ある種のエクササイズを行う十分な可動性がないことを忘れてはならず、安全な選択肢として、シーティッドロウやシーティッドチェストプレスなどで代用しますが、関節可動域に関する注意点(肘を体幹よりも後ろに引かない)を守ることが重要になります。

 

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引用・索引Brueilly KE,Schoenfeld BJ Darbouze MR and KolberMJ Postrehabilitation exercise considerations following hip arthroplasty,Strength Cond J 35:19-30.2013