Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

バーが床から離れる瞬間:Moment of separation(ファーストプル局面はMOSからバーを膝または膝より少し上の高さに持ち上げるまでを指し、クリーンおよびスナッチの可否を左右する主要な決定因子になる)

バーが床から離れる瞬間:Moment of separation(ファーストプル局面はMOSからバーを膝または膝より少し上の高さに持ち上げるまでを指し、クリーンおよびスナッチの可否を左右する主要な決定因子になる)

Moment of separation

MOS(バーが床から離れる瞬間:Moment of separation)の際は、バーを床から急いで持ち上げる(「引きはがす」)のを避けることが重要になります。

 

そのようにバーを床から持ち上げると、身体のCOG(最適な重心位置)が前方へ移動して前足に乗り、場合によってはセットポジションが崩れかねません。

 

通常、この前方移動はバーの軌道をずらすため、セカンドプルでの発揮筋力が低下するおそれがあり、経験を積んだリフティング選手はバーを床から引きはがすようにみえるかもしれませんが、そうではなく、おそらく上述した動的開始テクニックのいずれかを用いています。

 

力-長さ関係によると、筋は短縮しているより伸張している場合のほうが大きな力を発揮できます。

 

したがって、最大限の力を加えるには、バーが膝の上あたりになくてはなりません。

 

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バランス維持を左右するCOGと支持基底面

MOSでは、脚部を伸展させることでバーの慣性を克服します。

 

伸展の際、すねがほぼ垂直になるまで膝を後方移動させると、バーベルの動きに合わせて体重が足の中程からかかとへと移り、ファーストプル完了時には、体重はかかとに乗っていなければなりません。

 

ファーストプルの動作中は、常に肩と股関節を同時に持ち上げ、背部と床面の角度を一定に保ち、腕を真っ直ぐ伸ばして肘を外側へ向けます。

 

身体のCOGがバーのCOGと離れるとバランスを崩す恐れがあり、したがって、バランス維持を左右するのは、(身体とバーの)COGと支持基底面(両足)との関係になります。

 

身体のCOGとバーのCOG関係は、「合成COG」とも呼ばれています。

 

これを改善するためには、肩をバーの真上か前方に維持したまま、バーと膝を後方へ向かって移動させなければなりません。

 

このようにすると適切なテクニックが実行され、その結果2つのCOGが互いに離れず、バーが足の中程の上に保たれ、バランス維持に余計な労力を使わずにすみ、肩をバーの真上か前方に維持するのは、脊柱起立筋群、腹筋群、およびハムストリングスの筋力になります。

 

ファーストプル局面はMOSからバーを膝または膝より少し上の高さに持ち上げるまでを指し、クリーンおよびスナッチの可否を左右する主要な決定因子になります。

 

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引用・索引Stone MH,Pierce KC.Sands WA.and Stone ME.Weightlifting.A Brief overview.Strengh Cond J28:50-66.2006

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