Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

スタチン服用者へのトレーニングプログラム作成の留意点(筋痛を回避または最小化するために低量かつ低強度{≦60%}から開始し、十分な回復時間{セット間に約2分}を設けながら段階的に複数セットへと漸進させる)

スタチン服用者へのトレーニングプログラム作成の留意点(筋痛を回避または最小化するために低量かつ低強度(≦60%)から開始し、十分な回復時間(セット間に約2分)を設けながら段階的に複数セットへと漸進させる)

伸張性筋活動と骨格筋

特に伸張性筋活動を含むトレーニングが、スタチン関連の骨格筋損傷を悪化させることは広く認められています。

 

しかし、運動には心臓血管系疾患リスクを低減させる効果があるために介入に組み込む必要があります。

 

したがってパーソナルトレーナーやエクササイズ専門職は、運動とスタチンの相互作用に留意して、安全で効果的なプログラムを計画し、重い副作用を回避しなければなりません。

 

運動初心者と高齢者はミオパシーのリスクが高いと考えられますが、複数の薬を服用している人も同様で、副作用の発生率はスタチンの服用量が増えるにつれて増加します。

 

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スタチンと相互作用する可能性がある薬剤・物質

併用または摂取によってスタチン誘発性ミオパシーの発症リスクが増大する
フィブラート系薬剤
シクロスポリン
HIV蛋白分解酵素阻害薬
ベラパミル(高血圧薬)
マクロライド系抗生物質
エリスロマイシンとクラリスロマイシン(抗生物質)
アゾール系抗真菌薬
ネファゾドン(抗うつ薬)
アミオダロン(抗不整脈薬)
アルコール乱用
1日1クォート(約0.95㍑)を超えるグレープフルーツジュース

利用可能なスタチンと用量および副作用

商品名 一般名 開始投与量(mg) 最大投与量(mg) 筋に関連する副作用
メバコール ロバスタチン 20 80 筋痛、脱力感,筋力低下,圧痛
プラコバール プラバスタチン 20 80 筋痛,筋力低下,圧痛
ゾコール シンバスタチン 20 80 筋痛,説明のできない疲労,筋力低下.圧痛
リピトール アトルバスタチン 10 80 筋痛,疲労,筋力低下,圧痛
レスコール フルバスタチン 20 80 筋痛,脱力感,筋力低下,圧痛
クレストール ロスバスタチン 10~20 40 筋痛,圧痛,発熱を伴う筋力低下

 

スタチン服用者のためのトレーニングプログラムは、筋痛を回避または最小化するために低量(シングルセット)かつ低強度(≦60%)から開始し、耐性に応じて、十分な回復時間(セット間に約2分)を設けながら段階的に複数セットへと漸進させます。

 

またトレーニング頻度も、適切な回復が行われる間隔(最低48~72時間)をおいて設定します。

 

そしてトレーニングプログラムの初期段階では、大きな力のかかる伸張性筋活動(ダウンヒルウォーキング、スティフレッグ・デッドリフトなど)は避けるべきですが、できる限りスタチンの服用開始前にトレーニングを始めることが重要になり、そのようにすることで、ミオパシーを回避するプレコンディショニング効果があると考えられています。

 

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引用・索引Meador BM Huey KA Statin associated myopathy and its exacerbation with exercise Muscle Nerve42:469-479.2010