パワーの長期的な向上を狙うウェイトリフティング
パワーの向上を促すには
研究によると、ウェイトリフティングの経験レベルにかかわらず、パワーの長期的な向上のためには、高フォース高速トレーニングの実施が支持されています。
注目すべき研究として、Tricoliらは、ウェイトリフティングを使ったトレーニングプログラムをパワーリフティングとプライオメトリックスを用いたトレーニングプログラム(コントラストトレーニング)と比較した結果、1RMのハーフスクワットでは、コントラストトレーニング群がウェイトリフティング群を上回る結果を出しましたが、ウェイトリフティング群は、3つの測定結果でいずれも有意な向上を示し、カウンタームーブメントジャンプと10mスプリントではコントラストトレーニング群よりも得点が高くなりました。
ウェイトリフティングの効果
パワー向上の他に、ウェイトリフティングの利益には、筋線維の適応、有酸素性および無酸素性代謝の向上、バランスや柔軟性および運動感覚の改善、さらに除脂肪体重の変化などが含まれます。
筋線維タイプの特徴は主に遺伝因子に起因しますが、ウェイトリフティングのきわめて大きなパワー発揮は確実な身体刺激を提供できます。
ウェイトリフティングの選手は、通常、1RMの80%以上の高負荷でのエクササイズに相当な時間を使うため、特にプルの動作中には、通常、筋線維タイプの移行と筋肥大がよく起こります。
ウェイトリフティングプログラムに参加したアスリートは、タイプⅡa線維の横断面積の増加とともに、タイプⅡxからタイプⅡa線維への移行が観察され、その典型的な結果として、力を産生する筋量の増加が起こります。
引用・索引Santos E and Janeira M Effects of complex training on explosive strength in adolescent male basketball players J strength Cond Res22.903-909.2008

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