スクワットと脊椎の安定性
開始の説明
バックスクワットの開始の説明としては、両足を床に平らにつけ、膝関節と股関節をニュートラルに伸展させた解剖学的肢位をとり、脊椎の自然な湾曲を保った状態で直立し、次に、股関節、膝関節、足関節を屈曲しながら身体を下ろして、スクワット動作を行います。
一般的に、大腿上部が少なくとも床と平行になり、股関節が膝関節と同じ高さかやや下に位置するまで下降するように指導します。
続いて、上げる動作は、股関節、膝関節、足関節のトリプルエクステンションにより上昇を続け、開始時の伸展姿勢まで戻り、動員される体幹後部の筋群、特に脊柱起立筋は、スクワットの運動中は等尺性筋活動を行います。
さらに、体幹後部の筋群を前部および側部の腹筋群が補強し、腹筋の張力を生み出すことによって体幹をしっかりと支えます。
脊椎の安定性を増大させるには
下ろす動作を始める前に、アスリートは、最大吸気量の約80%まで息を吸い込み、腹腔内圧を高め、息を止めて、脊椎の安定性を増大させます(バルサルバ法)(この吸気量は負荷の大きさにより変わる可能性がある)。
このテクニックは、たわみやすい棒構造である脊椎が、圧縮負荷に耐えるための準備として用い、バルサルバ法は、また、「近位のスティフネス」をもたらし、四肢の発揮筋力と速度を促進することにより、肩関節と股関節における発揮パワーの増大を可能にします。
引用・索引Benjaminse A Optimization of the anterior cruciate ligament injury prevention paradigm Novel feedback techniques to enhance motor learning and reduce injury risk J Orthop Sports Phys Ther2015

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