スクワット
スクワットにおけるキューイングと補完
バックスクワットを始動する際は、補完およびキューイングを区別する必要があります。
キューイング
キューイングではアスリートに外部からの追加的なサポートは与えずに、アスリートに自分の筋力と可動性を用いることを要求する、厳密に認知的なフィードバックです。
補完
指導者からの補完では、エクササイズパフォーマンスを改善するために、外部から身体的なサポートを与えます。
補完は、身体的なサポートを提供することにより、アスリートに適切なフォームを認識させ、適切なフォームがどのような感覚なのかを会得させてエクササイズの遂行を容易にします。
例えば、コーチやトレーナーは、バックスクワット中に、アスリートにウッドバーを水平に持たせることにより手助けでき、アスリートは「身体を反らすように」後ろにしゃがむことにより、後部キネティックチェーンの筋構造を動員することがどのような感覚なのかを一層容易に学習できます。
抵抗とは
抵抗は、筋力と安定性のトレーニングの主要な目的に対して、アスリート自身に備わる筋力と可動性を打ち消す刺激を提供します。
さらに、レジスタンストレーニングは単に筋力を強化するだけではなく、アスリートに自分のテクニックに気づかせ、修正を促すための身体的な刺激を提供する可能性があります。
例えば、フロントスクワット中に、体幹を屈曲させようとする負荷に気づかせると、この抵抗に対処するために、アスリートは後部の筋構造を動員することに集中し、その結果、アスリートは身体的な刺激により、望ましい角度で体幹を支えるための神経筋能力を向上させることになります。
通常、抵抗を刺激として用いた際にアスリートのテクニックが改善される場合は、アスリートの不適切なパフォーマンスは、神経筋の弱点が原因か、または望ましい課題の理解不足により制限されている可能性が高いといえます。
引用・索引Benjaminse A Optimization of the anterior cruciate ligament injury prevention paradigm Novel feedback techniques to enhance motor learning and reduce injury risk J Orthop Sports Phys Ther2015

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